金鶏山は、山頂に黄金の鶏を埋めたという伝説にちなむ山です。この黄金の鶏は『高館(たかだち)の西に金の鶏を埋めて山を築き、祖先の霊を慰めては』という源義経(みなもとのよしつね)の勧めにしたがって、奥州藤原氏秀衡が作らせたものと伝えられ、大きさは握りこぶしくらいだったそうです。埋められている場所は、「朝日さし夕日輝く木のもとに漆万杯黄金億置く」とも言われており、そんな言い伝えや歌を信じて、盗掘が何度か行われたそうです。しかし、現在に至るまで発見されたという話は聞かれていません。 山頂には昭和３年に平泉駅の無事故を祈願して作られた祠(ほこら)があります。山頂まで急勾配になっているのでお気をつけください。